マイルカードを増やしすぎた人へ——年会費・決済額・特典を棚卸しする方法
TRAVEL · 情報基準日 2026-05-30 · 約4,200字 · 約8分
マイル好きの財布は、気づくと重くなる。
ANA VISAに始まり、JALカード、楽天カード(マイル設定)、三井住友NL、Amexゴールド、そしてSFC取得でANA VISAゴールドに切り替えたもの、古いANA JCBがそのまま残っている——。
「年会費の合計がいくらになっているか、計算したことがない」という人も少なくない。
本記事では、マイル系カードを整理するための棚卸し方法を具体的に整理する。「削るべきカード」と「残すべきカード」を分ける基準も提示したい。
まず現状を数字で見る
カード整理を始める前に、一覧表を作ることが先決だ。
| カード名 | 年会費 | 昨年の決済額 | 主な特典 | 実際に使った特典 |
|---|---|---|---|---|
| ANA VISAゴールド | ×万円 | ×万円 | ラウンジ・マイル還元 | ラウンジ2回 |
| 楽天カード(マイル) | 無料 | ×万円 | 楽天市場還元 | 普段使い |
| ... | ... | ... | ... | ... |
この表を作ると、「実際に使った特典欄が空白のカード」が浮かび上がることが多い。
執事H:「カードの棚卸しは年に1回行う方が、年会費の無駄が見えやすくなります。特に年会費が自動引き落としになっている場合、意識しないと数年分の費用をそのまま流してしまうケースがあります。」
「削る候補」を判断する3つの基準
基準1:年会費に対して使った特典の価値が下回っているか
年会費2万円のカードで使った特典が「ラウンジ1回(約1,500円相当)」しかなければ、費用対効果はマイナスだ。
特典価値の目安:
- ANAラウンジ: 1回あたり1,000〜1,500円相当(概算)
- 旅行保険: 代替手段と比較
- マイル還元ボーナス: 実際の決済額×ボーナス率
これを年会費と比べたとき、プラスになっているかが判断基準の一つになる。
基準2:過去1年間の決済額が少ないか
そのカードで昨年いくら使ったかを確認する。年会費有料カードで年10万円以下しか使っていない場合、そのカードのマイル還元はほぼ意味をなさない。
「メインカードに集中して使う」という発想で、サブカードへの分散を減らすだけで管理が楽になる。
基準3:ステータス維持に必要なカードか
SFCカードはカードを保有することがANAスーパーフライヤーズの条件になる。解約=ステータス喪失になるため、「使っていないから解約」という単純な基準では判断できない。
「このカードを解約したらステータスはどうなるか」を先に確認してから判断することが重要だ。
マイル:「SFCカード解約は取り返しがつかないですよね。年会費がもったいなくても、修行のやり直しと比べたら年会費を払い続ける方がほぼ安い。」
「残すべきカード」の設計
整理した後に残すカードは、できれば3枚以内に絞ることを当社では一つの目安として提示している。
例:ANA系マイラー向け基本構成
- SFCカード(年会費あり) — ステータス維持のために必須。決済も集中させる
- 楽天カード or 年会費無料サブカード — 楽天経済圏・キャンペーン用
- 家族カード(SFCに付帯) — 家族の支出もマイルに集約
これ以上のカードを持つ場合は、それぞれが「どの決済を担当するか」という役割分担が明確になっているかを確認する。
例:JAL系マイラー向け基本構成
- JGCカード(年会費あり) — ステータス維持
- 三井住友NL or 楽天カード — 日常決済用
- (任意) 旅行保険特化カード — 海外旅行保険を使う場合のみ
整理の順番
実際に整理を始める順番の一例を示す。
- 全カードの一覧表を作る(年会費・決済額・特典利用実績)
- ステータスカードを確認する(解約不可のカードを除外)
- 年会費有料の低活用カードから候補リストを作る
- 解約前に「それを解約するデメリット」を1つ書き出す(見落としを防ぐ)
- 1枚ずつ整理する(一度に複数解約すると信用情報への影響が重なる可能性)
急ぐ必要はない。「年度内に2枚を整理する」という目標設定で十分だ。
年会費の総計をまず計算する
整理の一番の動機になるのは、「今持っているカードの年会費の合計を出す」という単純な作業だ。
「全部合わせると年5万円払っていた」と気づいた瞬間に、整理への動機が生まれやすい。
このお金が実際の旅行体験に変わっているか、それとも単なる管理コストになっているかを問うだけでも、整理の第一歩になる。
ポルト:「カードは財布の中のコストじゃ。年会費の合計を先に出して、それが旅行体験に変わっているかを問うだけでも、整理のきっかけになる。」
MP判定
MP判定:
- お金の合理性: ★★★★☆(整理するだけで年会費削減=実質収入増になる)
- 人生の快適性: ★★★☆☆(管理シンプル化は精神的負荷を下げる)
- 自由度アップ: ★★★★☆(使うカードが明確になると判断コストが減る)
- おすすめ度: まず全カードの年会費合計を出すことから。数字が見えると行動しやすくなる。
本記事の情報は2026-05-30時点のものです。カード解約・信用情報への影響については各カード会社・信用情報機関の最新情報をご確認ください。
この記事をもっと深めたい人へ — 本と映像のすすめ
記事の整理だけでは足りない人向けに、関連する書籍と映像作品を置いておきます。
- マイレージ、マイライフ (2009)
ジョージ・クルーニー主演。出張とマイルに人生を捧げる男の物語。マイラーなら一度は観ておきたい一本。 - グランド・ブダペスト・ホテル (2014)
ウェス・アンダーソン監督。旅情あふれる名門ホテルを舞台にした極上の一本。滞在の美学を味わえる。 - LION/ライオン 25年目のただいま (2016)
実話ベース。長い旅路の果てに故郷へ帰る物語。移動と記憶の重なりが胸を打つ。
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