楽天証券とSBI証券は両方持つべきか——NISA・クレカ積立・マイル戦略で考える
INVEST · 情報基準日 2026-05-30 · 約4,300字 · 約9分
「楽天とSBIはどっちがいいですか?」という問いは、投資初心者の定番質問だ。
しかし少し投資に慣れてくると、別の問いが出てくる。
「両方持つのはアリですか?」
答えは「アリ。ただし目的がある場合に限る」というのが当社の見方だ。
本記事では、楽天証券とSBI証券を「両方持つ理由」と「1つに絞る理由」を整理したうえで、マイル戦略との連携という視点も加えて考える。
両方持つ主な理由
理由1:クレカ積立の積立枠を最大化する
楽天証券では 楽天カード積立(月10万円まで)、SBI証券では 三井住友カード積立(月10万円まで) が設定できる。
それぞれの証券口座で積立設定すれば、合計で月20万円のクレカ積立が可能になる。ただし注意点が一つある。
NISAは1口座のみなので、クレカ積立でNISAを使えるのはどちらか一方の証券会社だけだ。もう一方の口座のクレカ積立は「特定口座」「一般口座」での積立になる。つまり、NISA外での積立は税制優遇が適用されないことを理解した上で選択する必要がある。
執事H:「NISA枠を超えた積立をする方であれば、2社でクレカ積立する意味が出てきます。しかし月20万円のクレカ積立をするには月20万円の投資資金が必要なため、まず資産規模との整合性を確認する方が先です。」
理由2:還元率・特典の違いを使い分ける
楽天証券のクレカ積立還元率は楽天カードの種類によって異なる。楽天プレミアムカードを使えば還元率が上がるケースがある。
SBI証券の三井住友カード積立は、カードの種類によって0.5〜5%の還元率が設定されている。ANA系のVポイントを経由してマイル交換するルートを活用する人もいる。
「楽天経済圏で楽天ポイントを貯めたい」と「Vポイント→ANAマイルのルートを使いたい」を同時に達成する場合、2社体制に意味が出てくる。
理由3:取扱商品の違い
楽天証券とSBI証券ではつみたて対象ファンドのラインナップが一部異なる。特定のファンドを積み立てたい場合に、そのファンドを扱っている証券会社を選ぶ必要がある。
ただし2社ともに主要なインデックスファンド(eMAXIS Slim全世界株式・オールカントリー、米国株式S&P500など)は取り扱っており、ファンド選択の理由で2社に分ける必要が生じるケースは限定的だ。
1つに絞る理由
管理シンプル化
2社に分けると確定申告の手間・年間取引報告書の確認が1社分増える。NISA外で利益が出た場合の損益通算も複雑になりやすい。
「シンプルに管理したい」「投資に割ける時間・エネルギーを少なくしたい」という人には、1社集中の方が合っている可能性が高い。
月20万円の積立が不要な場合
月10万円以内のクレカ積立であれば、1社で十分に達成できる。楽天証券で月5万円・SBI証券で月5万円と分ける必要はなく、どちらか1社で月10万円の方が管理が楽だ。
マイル戦略との組み合わせ
マイル獲得という視点で見ると、SBI証券×三井住友カード(ANA VISA系) の組み合わせが最も注目されている。
理由は、ANA VISAで投信積立をした場合、ANA VISA系カードのポイントが積み上がる可能性があるため、間接的にマイル獲得につながる構造があるからだ(カードの種類・設定による。公式確認を推奨)。
また、SFC PLUSの年300万円判定に「ANA VISAでのSBI証券積立が含まれるか」という論点も2026年時点で議論されており、当社の記事でも別途取り上げている。
楽天証券は楽天カードとの組み合わせが基本で、楽天ポイント→ANAマイル交換は可能だが交換レートに注意が必要だ(楽天ポイント→ANAマイルの移行は2ポイント=1マイル等の場合がある。最新レートは楽天・ANA公式で確認を)。
マイル:「Vポイントの方がANAマイルへの交換効率がいい場合がありますよね。楽天はポイントを現金に近い感覚で使うのが強みで、マイル変換には向き不向きがある。」
当社の見方:「目的があれば両方・なければ1社」
整理すると、楽天証券とSBI証券を両方持つことに意味があるのは以下の場合だ。
- 月20万円超えのクレカ積立をしたい(NISA外も活用する前提で)
- 楽天ポイントとVポイントを使い分ける明確な目的がある
- SBI証券でANA系マイル連携・楽天証券で楽天経済圏を並立させたい
これに当てはまらない場合、1社に集中する方が管理コストが低くなる。
投資はシンプルな方が続きやすく、続けることが最も重要なため、「両方持つべきかどうか」より「今使っている証券会社での積立を継続できているか」を先に問うことを当社では優先している。
MP判定
MP判定:
- お金の合理性: ★★★☆☆(クレカ積立の上限増加は合理的だが、管理コストも増える)
- 人生の快適性: ★★☆☆☆(2社管理は手間が増える・シンプルさを好む人には向かない)
- 自由度アップ: ★★★☆☆(還元ルート選択肢が広がる・目的がある人には有効)
- おすすめ度: 「月10万円のクレカ積立で十分な人」は1社集中の方がシンプルで続けやすい。
本記事の情報は2026-05-30時点のものです。各証券会社のサービス・クレカ積立の条件は変更になる場合があります。楽天証券・SBI証券の公式サイトで最新情報をご確認ください。記事内のリンクにはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。
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