MileagePortfolio

【両方持ち】ANA VISA + ANA JCB を併用する3つの理由 2026年版

CARD · 情報基準日 2026-05-29 · 約2,800字 · 約6分

結論を先に言うなら——ANA VISA と ANA JCB を両方持つマイラーが増えている理由は3つあります。

  1. 海外=VISA、国内特定加盟店=JCB の役割分担で取りこぼしが消える
  2. SFC PLUS の年300万決済が「合算判定」 されるため、複数ブランドで分散しても達成しやすい
  3. JCBプラチナ系・VISAプラチナ系の空港特典が微妙に違う ため、両方持つことで国内・海外の空港体験を最適化できる

ただし、両方持ちは 年会費が両方発生 します。当社の試算では、ワイドゴールド組み合わせ(年30,800円)が最も汎用性が高く、プラチナプレミアム両刀(年16万円〜)は明確な体験価値が必要なラインです。

マイル:「同じANAカードを2枚?ポイントは1個に集約した方がいいのでは?」

執事H:「お嬢様、マイル積算先はマイル積算先で1つに集約されますので、二重で貯まらないことを心配する必要はありません。一方、決済シーン別の最適化と SFC PLUS の判定加算という点では、両方持ちの設計に合理性が出てまいります。」

ポルト:「JCBの国内優遇とVISAの海外汎用性は、同じ『ANAカード』とは言え別物。両方持つと取りこぼしが消えるんじゃ。」


理由1. 「海外=VISA、国内特定=JCB」の役割分担で取りこぼしが消える

国際ブランドの加盟店カバーには明確な違いがあります。

シーンVISA / MastercardJCB
米国・欧州の小規模店◎(ほぼ100%)△(使えない店も多い)
アジア圏(韓国・台湾・ハワイ等)◎(優待・割引も多い)
国内コンビニ・百貨店
JCBオリジナルシリーズパートナー(国内)×◎(優待・ポイントアップ)
海外オンライン(Amazon US等)

海外で『カードが使えなかった』ワースト5シーン で扱った通り、海外でJCBだけだと決済不能なケースが地方・小規模店で多発します。一方、日本国内では JCBプラザ・JCBオリジナルシリーズ加盟店 での優待・ポイントアップがあり、JCBが優位な場面があります。

両方持つことで、

という使い分けが可能になります。


理由2. SFC PLUS の年300万決済が「合算判定」で楽になる

2028年4月から始まる SFC PLUS の維持条件「年300万決済」は、ANA公式FAQで 「同一会員のANAカード+ANA Pay決済の合算」 で判定される設計とされています(2026-05時点、最新はANA公式要確認)。

これが意味するのは、

試算:1枚集中 vs 2枚分散

設計月決済年決済SFC PLUS判定
VISA1枚集中25万円/月300万円
VISA + JCB分散各12.5万円/月合算300万円○(合算扱い)
VISA + JCB + ANA Pay各8〜10万円/月合算300万円○(合算扱い)

SFC PLUS 維持できる人・できない人 完全判定ガイド で扱った「300万円達成の現実性」は、複数決済手段の分散で大きく改善することがあります。家計の支出を1枚に集約することの難しさを考えると、両方持ち+ANA Payで3経路分散 は現実的な設計です。

ANA Pay 楽天証券ルートで300万決済 で紹介した裏ルートと組み合わせれば、達成のハードルはさらに下がります。


理由3. JCBプラチナとVISAプラチナの空港特典が「微妙に違う」

ANA JCB プラチナプレミアム と ANA VISA プラチナプレミアム は、どちらも上級カードですが付帯特典に差があります(2026-05時点の代表的な水準)。

項目ANA VISA プラチナプレミアムANA JCB プラチナプレミアム
年会費(税込・概算)約88,000円同水準(改定の可能性あり)
プライオリティ・パスプレステージ(無制限・同伴有料)JCBプラチナ独自のラウンジ特典
国内空港カードラウンジ
コンシェルジュ○(24時間)○(24時間)
グルメ優待(高級レストランコース1名分無料)◎(JCB プラチナの王道特典)
ボーナスマイル○(構成は微妙に異なる)

特に 「2名コースで1名分無料」のグルメ特典は JCBプラチナの定番 で、高級レストラン利用が多い方には現金回収しやすい設計とされています。一方、VISAプラチナはプライオリティ・パスの汎用性で旅行頻度の高い方に向きます。

エアラインステータスを『人生資産』として捉える で扱った「ステータスを資産として運用する」考え方の延長で、両ブランドの異なる体験価値 を取りに行く設計も成立します。


両方持ちの年会費パターン比較

組み合わせ年会費合計想定ユーザー
ANAワイド(VISA) + ANAワイド(JCB)約15,950円最安両刀・SFC前のお試し
ANAワイドゴールド(VISA) + ANAワイドゴールド(JCB)約30,800円標準両刀・SFC PLUS判定分散
ANAワイドゴールド(VISA) + ANA JCB プラチナプレミアム約103,400円国内グルメ重視・SFC PLUS主力
ANA VISAプラチナプレミアム + ANA JCB プラチナプレミアム約176,000円プレミアム両刀・体験価値最優先

※2026-05時点・税込概算。年会費は改定の可能性があるため公式要確認。

標準パターン「ワイドゴールド両刀(年30,800円)」が、コスト対費用の最適点 と当社は見立てています。プラチナプレミアム両刀は年16万円超の固定費になるため、体験価値・コンシェルジュ・空港特典を実際に年20万円以上使い倒す確信がある方向けです。


使い分けマップ

場面使うブランド理由
海外旅行・出張(米欧)VISA加盟店カバー率
海外旅行(アジア・ハワイ)JCB優待・割引
国内デパート・百貨店JCB(優待狙い)JCBプラザ
ANA航空券どちらでもマイル積算は同じ
楽天市場・ネット通販VISA汎用性
海外オンライン決済VISAカバー率
国内グルメ高級店JCB プラチナ1名無料特典
空港ラウンジ(海外)VISA(プライオリティ・パス)汎用性

MP判定★ — ANA両ブランド両方持ち

MP判定: ANA VISA + ANA JCB 両方持ち評価

【向いている人】
- SFC PLUS の年300万決済を達成したいが1枚集中が難しい
  → 合理性 ★★★★★ / 自由度 ★★★★☆
- 海外旅行も国内デパート優待も両方使いたい
  → 合理性 ★★★★☆ / 自由度 ★★★★★
- 国内グルメ高級店の利用が年3回以上ある
  → JCBプラチナ追加で 合理性 ★★★★☆

【向いていない人】
- 年間ANA決済が100万円以下
  → 1枚で十分、年会費がコスト過剰
- 海外旅行をしない・国内JCB優待を使わない
  → どちらか1枚に集約推奨

「両方持ち」の現実的な順序

  1. Step 1: まずは ANA VISA ワイドゴールド(15,400円)でSFCを取得 → SFC会員に
  2. Step 2: SFC PLUS 判定の年300万に手が届かない年度に ANA JCB ワイドゴールド(15,400円)を追加 → 決済合算で達成しやすく
  3. Step 3: 国内グルメ高級店の利用頻度が増えてきた段階で、JCB側をプラチナプレミアムへアップグレード検討

この順序なら、無駄な年会費を払わずに段階的に両方持ちの体験を作れます。


まとめ — 「同じANAカードでも別物」

マイル:「ブランド違いだけで使い分けってあるんですね」

執事H:「お嬢様、国際ブランドは決済インフラの違いそのものでございます。VISA と JCB は単なるロゴ違いではなく、加盟店契約・優待制度・空港特典まで別系統で構築されております。」

ポルト:「両方持ちは『保険』でもある。1枚が止まっても、もう1枚で旅は続けられる。マイラーにとって安心料の意味も大きいぞ。」

JGCとSFC、両方持つマイラーが増えている3つの理由 で扱った「両方持ち」の発想は、ANA内部の VISA × JCB にも当てはまります。年会費が二重になる現実は受け入れた上で、SFC PLUS判定の達成しやすさ・海外/国内の使い分け・空港特典の幅広さを取りに行く選択肢として、本稿の数値が判断の一助になれば幸いです。


免責事項

本稿は2026-05-29時点の公開情報に基づいています。SFC PLUS 判定方法・年会費・特典内容は改定される可能性があり、最終判断は読者ご自身の責任でお願いいたします。最新情報は ANA公式・三井住友カード・JCB各公式サイトでご確認ください。


参照(情報基準日 2026-05-29)

SPONSORED
Amazon (もしもアフィリエイト)
SPONSORED
松井証券楽天カード
SPONSORED
株・投資信託ならネット証券のマネックス
SPONSORED
サンプル百貨店(お試し通販)